京都の厨房屋オヤジのblog

親の代からの厨房屋です。厨房機器の事でしたらどの様な事でもお尋ねください。知り得る限りのお返事をさせて頂きます・・74歳になりましたので家族からは「無理はするな」と言われております・・

人生の垢落とし

 

今年もあと10日程です・・

 

垢だらけの厨房屋のオヤジは何処で垢を

 

落として新年を迎えようかと思っておりますが

 

72年間貯めた垢はどうやら夢の中か心の

 

中で溜まった様な気がします・・

 

色々な事情の中で生まれ育ったので自分には

 

肥やしになる様なものは少なく、垢ばかりが

 

付いたような気がしますが、そのおかげで

 

正も濁も飲めるような洒落た人間にはなれ

 

ませんが、人に濁を飲ませるくらいなら自分が

 

飲んでやろうと言う気概だけはお陰様で身に

 

付いた様な気がします・・

 

自分は悲しい思いにはなれておりますが、人の

 

悲しむ姿は見たくは有りません。

 

これも少々の苦労のお陰で、自分には少ない肥やし

 

になったのかも知れません・・

 

 

 

今は無くなった身内の女性から聞いたのですが

 

「私も歳だから生きている間にアンタに言ってあげる

けど、あんたには年子で生まれた妹がいるけど事情が

有って産婆さんの伝手で岡山の子どもがいない造り

酒屋の蔵元さんに実子として貰ってもらったのよ・・

ご夫婦で京都に引き取りに来られて生まれたばかりの

アンタの妹を抱いて、この子には年子の兄さんがいると

聞いてますが会えますか?と言われるものだから私が

抱いて来ると自分達もアンタを抱いて、しげしげと顔を

見てからもう一度妹をしっかりと抱き、頂いて帰りますと

言って連れて帰っていかれたのよ・・別にアンタが

ニッコリとして愛想良くしたわけでもないのにねェ~」

 

50年も前の話ですが、決して幸せでは無かった自分

 

でしたが心の中で妹の幸せを祈ったものでした・・

 

「何処のどの様な方と知りたければ教えてあげるよ」

 

「いやいいよ、僕の人生も妹の人生も別々だから、

ましてや自分が貰い子などとは知らないかもね。

兄として影ながら幸せを願っているよ・・また神様の

悪戯で逢える様な事が有った時には自分が兄として

恥ずかしく無い人間になっている様に頑張るよ、自分

の為にも、妹の為にも・・」

 

この年の瀬に思うのは会った事も無い血を分けた

 

妹の事ですが、優しいご両親に育まれたのち、良い

 

ご主人や子供や孫たちに恵まれた幸せな暮らしを

 

していて欲しいと思う白髪頭のトッチャン坊やです・・

 

 

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